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外出時のエアコン暖房は消す?つけっぱなしとの電気代比較

外出時のエアコン暖房をつけっぱなしにする場合と停止する場合の電気代を比較。メーカー実験の条件、外気温3℃の目安、30分と1〜2時間の違い、帰宅後の暖め直しを含めた比べ方を確認できます。

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この記事の目次
  1. 運転中と暖め直しで使う電力の違い
  2. メーカーの暖房実験で比較した電気代
  3. 外気温3℃という目安と住宅条件
  4. 外出時間と帰宅予定に合わせた選び方
  5. 自宅で暖め直しまで含めて電気代を比べる手順
  6. 実験の条件と運転方法を確認する公式資料

公開日、情報確認日:

冬の庭が見えるエアコンのある居間と、外出をイメージした鍵、リモコン、時計のイラスト
外出時のエアコンの運転を考える居間のイメージ。特定機種や実験住宅を示すものではありません。

外出時のエアコン暖房は、短時間なら運転を続ける方が安くなる場合がありますが、長い不在まで同じ結論にはなりません。 外出中に室温を保つ電力量と、帰宅後に暖め直す電力量の両方で決まるためです。 外出時間に加え、外気温、部屋の冷え方、帰宅時に必要な暖かさを確認して選びます。

対象は、家庭用エアコンの暖房運転です。 石油ストーブや電気ストーブなど、ほかの暖房器具の無人運転を勧めるものではありません。

運転中と暖め直しで使う電力の違い

エアコンは、設定温度と室温の差が大きいときには多くの熱を室内へ運び、部屋が暖まると出力を抑えて温度を保ちます。 停止後に部屋が冷えると、再び設定温度へ近づける運転が必要です。 ただし、運転を続けている間にも、屋外へ逃げる熱を補うために電気を使います。

比べる対象は、再起動直後の一時的な消費電力(W)の高さだけでなく、同じ時間帯に使った消費電力量(kWh)です。 外出中だけを比べれば停止した側が小さく見えますが、帰宅後の暖め直しまで含めると結果が変わることがあります。

例えば、いつも18時に帰宅し、19時には同じ室温で過ごしたいなら、外出前から19時までを同じ比較時間にします。 「帰宅時は冷えたまま」と「帰宅時も暖かいまま」では、電気代と同時に快適さの条件も異なります。

メーカーの暖房実験で比較した電気代

ダイキンの2018年2月16日の公表資料では、30分間隔で入り切りする実験は、運転継続の方が消費電力量が小さくなりました。 一方、外出や睡眠に合わせて停止する生活スケジュールの実験は、夜間と24時間全体で停止する側が小さくなっています。

後者は2017年12月25日23時から翌日23時、京都市の築約15年のSRC造マンション、14.1帖、同型の4.0kWクラスのエアコンを使用した比較です。 暖房設定は24℃、風量は自動、翌日の最高気温は7.8℃でした。 下表は同社公表のkWhに31円/kWh(税込)を掛けた値です。 元資料の27円/kWhによる金額とは区別しています。

同じ実験の時間帯ごとの電力量と31円/kWhでの電気代
比較した時間と停止条件つけっぱなし予定に合わせて停止電気代の差
18〜23時の5時間
停止側は途中で2時間外出
3.4kWh
105.4円
2.4kWh
74.4円
停止側が31.0円安い
23時から翌日23時の24時間
停止側は外出と睡眠で計13時間停止
12.7kWh
393.7円
11.6kWh
359.6円
停止側が34.1円安い

夜間の金額は、外出した2時間だけでなく、帰宅後を含む5時間の合計です。 24時間の差には睡眠中の停止も含まれるため、「2時間の外出で毎回34.1円節約できる」という意味ではありません。 古い特定の住宅と機種の実験結果を、自宅の月額へそのまま掛け算しないでください。

外気温3℃という目安と住宅条件

パナソニックは、外気温が3℃より低い場合には、短い停止でも室温が下がり、暖め直しの負担が大きくなるとして、つけっぱなしを勧めています。 案内の比較グラフは、室内温度24℃、暖房設定24℃、31円/kWh、30分の外出を1日2回行う条件のシミュレーションです。 3℃を、すべての住宅に共通する損得の境界と考えないでください。

同社の2024年の解説には、1〜2時間の外出でも外気温を目安にする案内があります。 ただし、外出時間を延ばしたときの差額を、自宅でも同じと判断することはできません。 ダイキンの実験でも、2時間の外出を含む夜間は停止側が安く、資料ごとの住宅、気象、運転条件で結果が変わります。

外気温が下がると、暖め直しだけでなく、運転を続けて室温を維持する負担も増えます。 「寒いほど何時間でもつけっぱなしが安い」とは決めず、次の条件も一緒に見ます。

  • 窓と断熱、隙間:同じ外気温でも、窓の大きさや断熱、隣室へ開いた扉で熱の逃げ方が変わります。
  • 日差しと時間帯:日中に暖かい日と、日が落ちて冷える時間帯では、同じ長さの外出でも室温の変化が異なります。
  • 機種と霜取り:低温時の暖房性能や霜取りの動作が違います。 温風が一時的に止まっても霜取りの場合があるため、短い間隔でリモコンを入り切りする前に、説明書の表示と動作を確認します。

必要な室温は暖房の設定温度と実際の室温の違いを確認して調節してください。 資料の24℃は実験条件であり、日常の推奨設定を示す値ではありません。

外出時間と帰宅予定に合わせた選び方

誰もいなくなる部屋で、運転方法を選ぶときの確認
外出の予定先に考える運転方法判断に使う条件
買い物や送迎など30分程度運転継続も候補にする。短時間での暖め直しが大きいか、帰宅時も暖かさが必要か。 30分を全国共通の損得の境目にはしない。
1〜2時間継続と停止を自宅の条件で比較する。外気温だけで決めず、停止中の冷え方と帰宅後の回復時間、対応機種ならアプリの予測を確認する。
仕事や用事で数時間から半日誰もおらず保温が不要なら停止を基本に、必要に応じて帰宅前のタイマー運転を検討する。帰宅予定と予熱時間を合わせる。 タイマーで先に運転する時間の電気代も比較に含める。

在宅中に暖まったら手動で切り、寒くなったらすぐ入れることを繰り返すより、必要な時間はエアコンの温度調節に任せます。 風量の「自動」と、運転モードの「自動」は別の設定なので、暖房モードと説明書を確認してください。

家族や動物が残り、室温の維持が必要な場合は、「誰もいない部屋」と分けて考えます。 費用だけで停止を選ばず、必要な温度を保つ方法を先に確保してください。

自宅で暖め直しまで含めて電気代を比べる手順

  1. 比べる条件をそろえる。外気温、天気、外出時刻と長さ、暖房設定、風量、窓や扉、ほかの暖房の使用を書き留めます。 気象が近い複数の日で、同じ部屋と機種を比べます。
  2. 出発から暖かさが戻るまでの時間を決める。外出前の室温、帰宅時の室温、過ごしやすい温度へ戻った時刻を記録します。 継続側も同じ終了時刻までを比べます。
  3. 電力量を確認する。対応するエアコンのアプリ等で、同じ区間のkWhを確認します。 機種によって推定値や集計単位が違います。 家庭全体のスマートメーター値を使う場合は、給湯や調理などの電気も含むため、その差をエアコンだけの節約としないでください。
  4. 自分の料金単価で差を計算する。同じ単価なら「継続したkWh−停止と暖め直しのkWh」に円/kWhを掛けます。 差が正なら停止側、負なら継続側の電気代が小さいことになります。 時間帯別料金なら、各時間帯の使用量にその時間の単価を掛けて合計します。

31円/kWhは比較用の目安単価です。 実際の料金には契約の従量単価、調整額などが影響します。 基本料金と、今回の運転方法で増減した電気代を区別する考え方は、オール電化住宅の電気料金の確認と暖房の光熱費の比べ方を参照してください。

室温の下がり方が大きい場合は、運転方法の比較と併せて窓からの冷気への対策も確認します。 機種の能力と設置条件を見直す場合は、エアコン暖房の性能と選び方へ進んでください。

出典と確認日

資料の確認日:2026年10月16日。 上記資料のほか、ダイキン「エアコンのしくみと電気代の関係」(運転開始後と安定時の違い)、同社「大雪の困りごとと解決法」(霜取り)、全国家庭電気製品公正取引協議会Q&A(目安単価31円/kWh、2022年7月22日改定)を参照しています。 公表日を確認できない資料は、確認日を記しています。