今年の冬は一部で電力不足が心配されています。夏の電力不足については何とか乗り切ることができましたが、冬場も電気式暖房器具などの利用によって消費電力は大きくなります。今回は冬場の電力不足不安と節電、暖房器具についてまとめていきたいと思います。
まず、夏場の節電では午後3時ごろに最も電力使用量が増えるような形でしたが、冬場は夏とはちょっとことなります。
具体的には朝方の仕事の開始時刻にかけての10時ごろ、と家庭での照明・暖房・料理などが重なる19時ごろのダブルピークとなっています。中でも19時ごろの電力使用量が最大となります。
冬場の電力不足対策としては「ピークシフト」については夏ほど有効ではありません。
夏場の場合、エアコンの最大需要が午後2時ごろであるのに対して、冬場の暖房需要というのは比較的途切れないためです。一日を通じて暖房のお世話になりがちです。
もちろん、まったく効果がないというわけではありません。可能であれば最大需要時間である18時~20時の時間帯は暖房を控えめにしたり、電気式暖房をやめて石油式暖房をメインにするなど、電気を消費しにくい暖房に切り替えるというのも一つの手段であるといえます。
もちろん、暖房器具をより省エネ性能の高いものに切り替えるというのも有効ですが、それよりも使用する暖房器具の使い分けが有効な手段かと思います。
一番節電効果が高いのは「電気を使用しない」タイプの暖房器具を選択するということ。
「石油ストーブ」などは電気を使用しないタイプの暖房器具ですので、節電対策にはかなり有効でした。また、「石油ファンヒーター」、「ガスファンヒーター」などは多少電力は使用するもののほかの電気式暖房器具よりは電力消費が少ないです。
純電気式暖房器具の中での節電能力としては、「エアコン」での利用が最有力といえます。
その他のセラミックファンヒーター、電気ストーブなどはかなりの電気喰い虫です。